







品種 スサビ種
生産地 鹿児島県出水市
原材料 乾のり
内容量 全形10枚
「薫」は、ある程度の弾力があり、
冷やし麺やお茶漬けなどの「刻み海苔」に最適です。
もっともお求め安いお値段ですので、
普段使いや毎日の食卓におすすめです。
出水産の無酸処理・干出式の海苔
海の農薬「酸処理」をしない浜
出水の漁場では、
現代の海苔養殖では一般的になった酸処理を行っていません。
現在の海苔養殖の99%は、
海苔を海に漬けっぱなしにする「非干出式」にて行われています。
「非干出式」は、
より早くより多くの海苔が養殖可能であり、
大量生産のために生み出された養殖方法です。
しかし、
「非干出式」の海苔はお日様に当たることはなく、
ずっと海の中にいる不自然の環境で育つため、
病気のリスクや品質が低下する可能性が高まります。
そこで、
「海の農薬」と言われる「酸処理」が必要となるのです。
酸処理は、
クエン酸や塩酸などの酸処理剤が入った箱船に海苔網を浸し、
海苔に殺菌を施します。
酸処理をすることで、病原体の細菌や、
他の藻類の繁殖を抑えたりする効果があり、
生産者の手間が省かれ、
生産効率を上げることができます。
ただ、酸処理剤は海の有用微生物まで死滅させ有機栄養素の分解が進まなくなるリスクも指摘されています。
また、酸処理剤は使用後陸地に持ち帰り、
中和剤で中和し下水に流すことが義務づけられています。
しかし、残った酸処理剤を海に投棄してしまう生産者も少なくないと言われます。
アルカリ性である海水中に酸処理剤を捨てれば海の環境を破壊し、
魚貝類に悪影響を及ぼします。
また、酸処理をした海苔が人体に与える影響もよくわかっていません。
加えて、酸処理により有用微生物までもが死滅してしまうため、
有機栄養素の分解が進み、
海苔の生育に不可欠な無機栄養素が不足してきていると言われます。
そこで今度は、
海苔の生育を促すために化学肥料の硫酸アンモニウム(硫安)を使用するようになったのです。
これはまさに、「海の肥料」と言えるでしょう。
現代の海苔の養殖は、
「海の農薬」と「海の肥料」漬けの状態であると言えるのです。
有明海には、
この酸処理剤と硫安が約2千トンも排出されている年もあると言われ、
深刻な海洋汚染の原因となっています。
出水の生産者さん達は、
「海を汚すものは使わない、自然に近い環境で育てる」ことにこだわり、
伝統的な「無酸処理・干出式」での海苔作りを貫いています。
「無酸処理・干出式」での海苔作りは大変な時間と労力が掛かります。
それでも、生産者さんは手間を惜しまず、愛情を持って海苔を育てています。
海苔の生育に適した豊かな環境と生産者さんの深い愛情が、
出水の海苔の美味しさの源です。
磯の香りをそのまま感じられるほどの美味しさの出水産無酸処理の海苔。
特に今年の秋芽(秋に採れた一番海苔・初物)は、
「今までで最高の出来。これ以上美味しい海苔はない」と自信を持って仰っておりました。
ご自宅にご贈答用に、ぜひお試しください。